スペイン旅行(29)※スペイン旅行(29)-2004.4.10-07:00 起床、久しぶりに熟睡出来た。 今日がス ペイン旅行の最終日である。 13:00までフリーな ので、有効に時を過ごさねばならない。 09:10 ホテルを出て、タクシーに乗車する。目的 地はプラド美術館である。 昨日は、鑑賞時間が、 僅か1時間しかなかったので、今日は再度じっくり と鑑賞する積もりである。 10分後に到着する。 開館時間前であったが、日 曜日とあってか、そんなに行列は出来ていない。し かも、今日は入場料は無料のようで有り難い。 昨日鑑賞済みの所も、もう一度観て、2Fに上がる。 ゴヤの晩年、1819~1823年に(74歳頃)、病気 に倒れ耳が聞こえなくなってから、「黒い絵」と呼ば れる一連の絵画ばかりを描くようになっていた。そ のうちの一点、『我が子を喰らうサトゥルヌス』を観 る。 何とも暗い絵であるが、彼の内面的・精神的 なものが伝わって来る。 恋人・夫婦のいがみあい なら、別かれれば解決するが、親子の憎愛は逃げ られないというのがテーマらしい。 場所を移動して、ルーベンスの『三美神』を観る。 三美神(1636~37年、221x181cm) 三美神は古代神話の時代から、優雅さや美の擬 人像として知られている。 ローマの哲学者は、三 美神は恩恵を与えるもの、受け取るもの、返礼す るものを意味し、手をつなぎあった3人の姉妹で 表されると述べている。 しかし、ここでは、深遠 な思想よりも、輝かしく官能的な裸婦を描く口実 として、三美神が登場している。 その近くに、ティツィアーノの『アダムとイブ』があっ た。 アダムとイブ(1560年頃、240x186cm) イブはアダムの制止もきかず、禁断のリンゴの実 を蛇から受け取ろうとしている。 溌剌とした色彩 表現や、生気に満ちた人物像の描写は、70歳代 になってなお衰えない、ティツィアーノの創作欲が うかがえる。 1点1点丁寧に観たいが、何分あまりにも膨大な数 なので、どうしても、有名な絵が中心となる。 再度、 折を見て絵画鑑賞だけのためにマドリッドに来たい ものだ。 プラド美術館入り口 同上、館内 同上、ドーム天井 素晴らしい絵の数々 追加画像は下記をクリックして下さい 『黒い絵』・ゴヤへジャンプ |